端書。
そのうちプリザベーションの皆さんが「俺の考えた最強のスフェーン」とかをモリモリ出したりして色々台無しにしたり盛り上がったりすると思うのだが、その手前の話。
ヒカセンにあっていたスフェーンはまんまVtuberの装いをしていた。振る舞いもそれっぽかったが、同時に人間のもつ温かみみたいなものは既に持っていなかった。
明確な機能と目的をもたせ、モデルをスフェーンにしたAIだからそりゃね。
端々に現れる「人間だと考えるとキモい振る舞い」の演出はけっこうよかった。
元々ああいう(国のみんなが大好きだよー!みたいな)人物だとしたら本気でキモいが、さすがにそこまでの横暴は織田さんが止めるだろう。
で、あのスフェーン像はどうみてもVtuberの振る舞いであるというのがミソで、あれを作ったプリザベーションの皆さんは、単純に魔改造しまくっててスフェーンの原型ないんじゃないのと思うようになった。
普通にファンタジーっぽい街の王女様だか女王様やってた人が、国のみんなが好きだという理由だけであんなアイドルみたいな振る舞いしないでしょ。国家元首よ。
追記:
これはファイナルファンタジーなので、アイドルみたいな王様がいても別に構わないと思えてきた。
その一方で、わりと政治をまじめに扱ったシーンが過去にあった(ナナモ様の毒の杯らへんとか)ことを踏まえると、為政者としての能力が十分な人物であったのかは疑わしい。
理由は、「みんなから愛されるお姫様でした」という描写がある一方、強力なリーダーであることを伺わせるシーンがなかったから。
平時のお飾り君主としては悪くないけど、不幸にも有事が起きてしまったので死にました、って印象になるのよね。
能力云々は別にしても民にとっては「平和なあの頃の象徴」でもあるから、据えるなら彼女ですよねっていう。
だから、記憶を取り出して再現したけど、書いてる途中で急に思いついたが、記憶はもとのスフェーンだけど魂がないんか。んで魂は人柄として発露する部分だから、プリザベーションが「俺の考える」で補完するしかなかった。とか。
魂を持たない記憶だけ、それがメモリに乗っかって動くだけの一つのプロセス以上になれない今のスフェーンは、魂を解さないのだから、唯一理解できる「記憶」の保全を使命としてしまうと。
魂を漂白するとかいう話が出てきたけど、あれって人柄を含むウェットな意味での魂はそこの処理で捨てちゃっていて、あー、哲学的ゾンビだ。
この言葉もいい加減手垢がひどくて使うのをためらうw
うーん、なるほど。
シナリオのスクリプトや演出に一生文句言ってるけど、お話の構造とかについては文句全然ないのね。
がっつりと織田さんが握っている部分だろうから、設定や仕掛けそのものは安定感ある。
これで織田さんじゃない全然別の人でてきたら、もう平身低頭ですわ。そうあってほしい気もする。
追記の「政治をまじめに扱ったシーンが過去に」云々
わたし実は第一回のファンフェス会場でよしだと話をしたことがある。
ナナモ様毒殺事件のときに、メルウィブ提督がそそくさと退出してヒカセンを助けようともしなかったことをわたしは根に持っていた。これを理由に、三国と関わりを持ちたくない、とよしだに伝えた。
即座に以下の返答が返ってきた。
「国家元首が個人的な恩義を理由に、渦中のヒカセンを助ける判断ができるかというと難しい。FF14は大人も納得できるシナリオにしようと心がけており、そういった面でもリアルさが伝わると思いそのような展開にした」
誇張なしでノータイム。10分に一回おなじこと聞かれてるのかなくらいには即レスだった。
なるほど展開のためではなく理由あってのことなんですねと納得して、礼を言ってその場を離れた。
今から考えるともうすこしできる話あったでしょ、まさかの恨みごとを言ったの?機会の貴重さ考えてる?と思う。
こんなに会えない人になるなんて思ってなかったんだよ。
舌を巻いたなあ、あのとき。
この人のこと信じようって思えたよね、やっぱ。