わたし食べ物の好き嫌いはほぼない(らっきょう美味しくないな、くらい)のだが、こと人間やらゲームやらのそれはかなりある。まあ人間の方はいよいよの年なんで気にもならなくなってきたけど、ゲームは依然として「好き」になるハードルが高い。
わたしのハードルが高いのか、普通なのかはよくわかんない。平均を求めることに意味もないからいいんだけども。

ゲームの話はゲーム好きとするので、それがことさらに偏食を自覚させるって事態になってはいる。ゲーム好きの人って、高じて上手だったりするからね。うまくできるものは人間だいたい好きじゃんか。

もうちっと自分の好き嫌いを分解できないだろうか。
いい感じに分析して、嫌いなものを減らせたら(単純にやれるゲームが増えるから)便利なんだけどな。

好き嫌いの要素は「ジャンルの好み」「面白いと感じる感覚」のふたつがあって、互いに遠くはないけど別だと言える気がする。

ジャンル

RPGやシミュレーション、パズルが割と好き。格ゲーは?うーん、実は別に好きなわけじゃなくて、ストリートファイターに限ってやるだけなような。

で、嫌いのレンジが広い。

  • 怖い
  • 素早く正確な操作を要求される
  • 狙いを定める動作がある
  • チームでやる
  • n手先の動作を考える

とか。怖がりでトロい子供が成長したらこうなりました。

総合するとホラー、縦横スクロールのシューティングとアクション、FPSとTPS、およびこれらが組み合わさったチーム対戦やCoopのゲームが好みから外れる。
カードゲームやMOBAとか、LoLみたいなの?も触ったけど、カードを組むとか先の手を読むとかも苦手っぽくて厳しい。

RPGだのシミュレーションだのはこれらの「好きじゃないゲーム」を濾し取った残りといっていい。「これなら自分がやれそうだから」でやってるジャンルって気はしている。
自分で遊びを作り出す工夫もしない子供が、買ってくるだけで自動的に遊べる娯楽を選別した残りがRPGとかパズルってこと?
え、なんか悲しくなってきた。やめようこの話。

ホラー嫌いは、不愉快な状態を好むメリットがないので克服の必要がない。
また、視覚聴覚ともに性能が良くないので画面の敵を見つけられないとかもまあしょうがない。他はなんだろうな、上手くいくまでの試行回数が多すぎて折れちゃう的なのがあるかも。
ジャンプキングとかやる人の感覚は、なのでまったく理解できない。失敗する前提のデザインに振り切ってるとおもうのだけど、あれを上手にやれるようになるまで続けよう、って気にはなかなかならない方です。

カードゲームや一部のアクションゲームについては、想定する試行回数の限界を少し上に設定できたらやれる気がする。
それには、続けてれば上手になるって確信がセットで必要かも。
沙羅曼蛇とかクリアしてるんだし、シューティングもやり続けたらできなくはないんだろう、みたいな。弾幕避けたいとは思わないけども。

いいところを汲み取る能力

人々の話を聞いているとそのゲームが持つ良さとか面白さを汲み取ることができているのだな、と思う。自分もないわけじゃないけど、いいところ楽しいところを見出す前に回れ右しちゃうみたいな。あー知ってますその遊び、みたいな。

持ち時間や情熱ぜんぶをそのゲームに割けないのは原因として大きいかもしれない。
FF14で散歩するとか、トークン貯めるだとか、スト6の練習して上達するとかって優先順位の高いいろいろの残り時間を充てることになるんだけど、その残り時間でこのゲームは上達が難しいって思った瞬間にもう手を出さない。
ゲームに遊んでもらってる分際で偉そうなことですねえ。

面白さを取り出せない老人って未来像はあんま魅力的ではない。じっくり取り組んで、どこがおもしろポイントなのかを見出すくらいまではアンインストールしない、とかがいいんだろか。
作ってる人たちは面白いと思って作ってるんだから、どっかにあるはずだしね。見つけらんないのはこっちの資質の話なんで。

嫌いなジャンルなのに好きなゲームもある

アクション苦手なのにストリートファイターとモンハンだけはやるし、マリオブラザーズは好きだった。レースを避けて生きてるのにWipeoutだけは最高だと思っている。
また、なんぼFF14最高っていってても、チーム戦のPvPコンテンツには興味がない。
なんでだ?どこに分岐があるのかな。

マリオは選択肢がない時代の原体験だろうからいいとして、モンハンはなんだろう。友人とやって楽しかった記憶とかでイメージがいいのかも。
Wipeoutはデザインそのものが好みだったから、苦手なジャンルであることを気にしなかった。ただし好きなのはWipeoutでしかないから、さわるのはWipeoutと精神的後継であるBallisticNGに限られていて、他は触りもしない。
それぞれどこかに見出した面白さがあって、それがあるならジャンルの得手不得手は軽々と乗り越えて遊べるってことなのだな。
ってことはやっぱ、怖いとかの要素を除けば、わたしのセンサー次第って結論にやはりなっちゃうよな。感度が低いのもわかってるから、じっくり見てみる動作が必要だと。

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