お昼ごろの話。
スマホがぴこんと通知音を発し、普段なら気にもしないのだがなぜか画面を見る。ゆかぺろが何かを言っているが、すぐに事態をのみこめない。

「チケット取れた?」

極蛮神に勝ったときみたいに手が震えて誤操作連発しながらEMTGの画面を開き、チケトレ当選を確認。
混乱している。
視界がぼやける。かっちょわるい。
この期に及んでぎりっぎりの滑り込みで、2019ファンフェスにいけることになりました。

適切な言葉が見つからない。嬉しいのだが。にわかに信じられないあまり、手違いや勘違いでぬか喜びになるのではないかという心配ばかりした。
このあとしばらくは混乱の極みにあり、仕事にならなかった。
さらにその後、2週間ばかり進捗がなくって苦しんでいた仕事(開発用の環境構築やってる)の状況が冗談のように開け、活路が見え、次々と問題が解決できてソフトウェアが動作し始めたりした。
メンタル的なことは関係なくたんにつぶすべき場所をつぶし終えただけのことなんだが、いろいろとびっくりする日だった。

チケットトレードということは、世の中の誰かがこれを手放したということだ。
その空いた席を譲ってもらったのだ。単に余らせたのならいいけれど。
とにもかくにも数奇なことで、あたしの手に、半ば諦めていたチケットが転がり込んできた。どこかのだれか、あんがと。

ナメプも大概にしろと言われそうな話なんだけど、あたし実は今回、そもそも初回のチケット争奪で負ける気してなかったんですよ。
半年も前からセールのときに追加でFF14を購入してて、実に4アカウント、床ペロのも合わせると全部で5アカウントを持ってファンフェスのチケット抽選に望んでいたわけです。
負けるわけないでしょ。むしろ余ったらどうしようねくらいでいたところ、見事に全滅。当選メールがゴミ箱に入って消えたのを疑うくらい信じられなかった。
なんぼFF14が右肩上がりの人気で、何枚目かの拡張ディスクが出るよというタイミングでなお各種記録の更新を続けるタイトルであるとはいえ、二年前のファンフェスの倍を超えるキャパに5アカウントで負ける想定はしないわ。いや実際のとこ見事にかすりもせずに負けたんだけど。
んで混乱し悲しみのあまりあたしは、

落選当日の夜にこんなナメたサコッシュを某suzuriで販売しはじめる。まあ一言で言うと荒れており、その後おおよそ昨日までのあいだ、ずっとしょげて、卑屈になり、凹んで、ウジウジしていた。何もかもが心底からは楽しくなかった。パリのファンフェスもそれなりに楽しんで見ていつつも、心のどこかでは「ああこれの東京を今年は見られないんだ」という感覚が常に行き来し、たかだかファンフェスくらいのことで、そうですとも、たかだかファンフェスくらいのことで腐っていた。
前回のチケトレでも落選していたし、もう目はないだろうねという感覚だった。

この当選があと2日遅かったら、ファンフェスの日程発表と同時に取っていたホテルの予約をキャンセルするつもりでいた。ここ数日はいい加減現実を受け入れて、2年後にあるだろうファンフェスを目指して頑張ろうよって自分に言い聞かせている真っ最中、事は起きたという次第なんである。

5アカウント用意して負けて、敗者復活戦でチケット取得?デタラメにすぎる。
さすがにこんな話ロドストには書けないので、せめてこっちに記録を残しておく。
はあ。よかった。なにか頑張ったわけじゃなくて運が良かっただけだけど、よかった。

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