鳥の胸肉って安いけどパサパサしててどうのこうのという奥様は、さすがにもういないのではないか。
もしそんな奥様がいらっしゃるとしたら、いや、存在しないのだからどうでもいいな。
奥様はご存知でも、モンハンやるだけが日々の楽しみみたいな、しみったれた一生を余儀なくされている大きなお友達の皆さんは知らないかもしれない。
ので書いとく。
ほんとは料理中の写真もあるといいんだけど、あたし料理中とかは本気で死合いの様相なのでそういう浮つく余裕ないの。
気を抜くと材料入れ忘れたりするから、料理のこと以外考えないわけよ。一途だろぅ?

ガッテン流ご存知だったらもうもはや問題ないんだけど、アレで前に、鶏胸肉の料理のコツをやってたんだよね。
ご丁寧に、肉の筋繊維の向きを考慮した切り分け方まで紹介してて、なるほど賢いなと思ったわけですがそのへんはNHKのサイト見てほしい。
切り分けるのは調理後なので下ごしらえの話。

まずは鶏胸肉を用意。
気持ちの問題ですが、摂取カロリー的なアレで、うちでは鳥の皮は切り取ってポイしちゃいます。あそこ取るだけで鳥のカロリーはかなり低減できるとかなんとか。おいしいんだけどなー。
カリカリになるまで焼いて、しみでた油を拭きとって使うとかもできますね。

さて作業。
薄く笑みを浮かべた状態でもって、右手(状況が許さないなら左手でも良い)に持った鋭利な金属製フォークを突き刺す。肉に。
告白したいなとぼんやり思ってる女の子がイケメンと歩いてるのを見た時の気持ちだよ。笑顔になるだろう。惨めだなおい。そのきもちで肉を刺せ。たくさん刺せ。だが、そんなに振り上げなくても刺さるぞ。
次にビニール袋と水に砂糖と塩を溶かしたものを用意。配合はテキトウだ。
袋に愛と涙がこもった肉を入れる。砂糖塩を溶かした水も入れる。溶けきってなくてもいいよめんどくさい。
もむ。
もむ。
肉を揉むと、だんだん水が減っていく。肉が吸い込んでいくんだわな。
塩や砂糖の水分保持力を利用して、パサパサしがちな肉に潤いを与えるわけだ。これを思いついた奴はすごいわ。

いいかげん年取ってお肌の水分がどうのこうの言ってるオバサマたちもこれやったらいいんじゃないのかね。刺して揉み込む。ちょっと痛そうだけれども。

これで普段通り調理すると、美味しい鶏肉料理になっちゃうわけ。もも肉とかいらない。なにしてもわりとふっくらと出来上がるもんで、安上がりでおいしく、いろいろイイコトずくめです。

ここで一手間。
こいつを今度はザルに入れ、ザルごと活力鍋に放り込みます。下には水を張ります。オモリが暴れだしたら5分弱火→火を止め放置。
こうなっちゃえば、なにやったってこの肉はうまいです。
副産物として、活力鍋に残ったお湯がすごいいいスープになってます。玉ねぎスライスとか放り込んでくたくたになるまで煮ると、そんだけで一品できあがり。うまいよこれ。
肉のほうはふっくらホロホロです。切って炒めたり、蒸し鶏状態なのでそのままタレかけて食べたり、なんでもありです。グリルで焼いちゃっても、肉は柔らかいままです。

普段からこんなのやれと言われてもやらないけど、休みの日に気まぐれでやるにはよい感じであります。

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