こく兄とハイタニさんが加入したことで、REJECT って団体をわりと最近知ったわけです。彼らの1つ目の大仕事となるイベントが、招待制のオフライン大会「REJECT FIGHT NIGHT」。
承前
スト5の後期に、関さんと釈迦さんが始めたりして「スト6に向けて準備してるのかなー」なんて界隈は観測していた感じですが、ほかにもVTuberとかが熱心に取り組んでいる姿を散見してました。手に取ってくれるのありがたいよね。
スト6へむけてのカプコンの宣伝部の働きは後々の語り草になるだろうと思ってますが、とにかく「できることは全部やる」「なにかムーブメントがあったら巻き込む」を徹底していて、関さん釈迦さんあたりは発売直前の番組に出演があったりなど、目まぐるしい活動を目にする毎日が続いてました。
そしてスト6発売へ。
いやーめでたい。正月だ。
発売1週間で大会開くとか
もうこれは機先を制する者が一番偉いんで、今回のREJECTのムーブは完璧だったと言っていい。わたしはFPS界隈に明るくないので知らない人もたくさんいたけれども、出演者の布陣から熱量の高さを感じることが出来ました。
で、出演者に毛色の違うのがいるよなーって見え方になるわけよ。
あの赤いのはなんだと。もう一人、白い鳥っぽいのもいる。
ほかの出演者も含め、それぞれが何者なのかを把握するに十分な情報量がすぐ揃うくらいにはYoutubeの切り抜き側の動きが速い。とりあえずあの赤いのが特に際立った人物っぽいと。
よりにもよってウメちゃんとこにいる。
つまり、劇物であろうことは容易に想像がつく。
我が家は「多分えらいことが起こる」とウメちゃん界隈の配信をチェックして、無事に赤味かるびのなんとも形容しがたい魅力の虜になってしまった次第です。
わかってあげられるよぉ~
そしてナラティブへ
梅原、けんき、赤味かるびの3人に加えて、コーチとして召喚された再春館SOL熊本のShutoで4人。日を追うごとに打ち解けていく4人をつぶさに眺めながら、視聴者の我々は当日を迎える。
大会の結果はともかく、参加者の急成長を見ながら過ごしたこの一週間はかなり強い刺激をもたらし、イベント終了後に当人たちのみならず視聴者もロスに陥ったりするに至っている。笑う。
いやロスになってて笑えないんだ。寂しい。
今回、おおよそeスポーツとかいわれているジャンルの競技が既存のスポーツに対して持っているアドバンテージの一つを見たなって感がある。
野球にしろ自転車にしろ、選手のふだんの練習や取り組みをつぶさに見るということは普通ない。彼らが何を考えているかはインタビューでその断片が得られる程度だし、成果を得るためにどんな苦労があったのかもわからない。
もちろん、彼らは苦労を見せることが仕事なのではないからこれは正しい。
畢竟、今回のようにゲーム大会がありますというとき、かなり多くの人が練習の風景を配信に乗せている。何を考えて練習しているのかもコメントに答えたりしながら開示してしまう。
試合を見る視聴者は、彼らがこの舞台に至るまでにどんな取り組みをしてきたかを知ることができる。
練習配信を見て、驚いたり応援したり笑ったりした当人がいま戦って、練習の成果を出そうとしている。
たった数分の試合の映像に深い奥行きが生まれる。行動の一つ一つの意図や背景をセットで見ることができてしまう。
情報量とかコンテクスト
何年も格ゲーを追いかけてきたから、「この選手はこんな人で」「以前あった大会でぶつかったときのリベンジになる試合で」「キャラの対策に大変な苦労をしてきていて」とか、試合に付帯する情報が頭に入っている。実況や解説でも触れてくれるからさらに情報量が増える。
そのまま見ても面白いんだけど、まつわる情報をたくさん持っているとさらに面白い。そして、この奥行きを会得するのには時間を要する。
これは各ゲーだけの話ではない。野球やサッカーもそうだろうし、漫画とか仕事とかも多分そう。友人関係もそうだろうと思う。
特筆すべきは、そういった付帯情報を自分で追いかける気になれば、すべての情報へのアクセスが簡単であり、見ているものの面白さをどんどん増幅できる環境が整っているってことだと思う。
ゲームの観戦、むかし思っていたよりいい趣味になったなと感じとります。