とあるチームでの話。
キーマンが退職により抜けることになりました。暑苦しいタイプではないものの自分が担当しているサービスに対して情熱があり、バランス感覚も優れている人なので、この人がいなくなることのダメージは計り知れないものがあるなあと感じています。
計り知れないどころか、サービスは続くだろうけどこの先はクソなコンテンツが増える未来しか見えないね、としか思えないくらい。
コンテンツのアイディアを出したり設計として形にするのはこの人の仕事だったわけで、彼がいなくなることでその仕事は残った誰かが担当することになるわけです。
後任は見つからないとの理由で来ていません。
で、チーム内にも残念ながら彼を継げる人がいない。
情熱も、知見も、バランス感覚も、センスも、どれか一つをとってすら彼をカバーできる何かを持っている人がいない。
出来れば仕事を増やさず、出来れば自分の責任範囲を小さく、出来れば安全地帯からコメントしていられるようにしたい、という腐心にはとても熱心な人々がコアメンバーとして残ります。

彼がここを去るまであと数日なんですが、すでにあちこちでサービスやコンテンツをグダグダにしようという動きが見え始めています。もう少し時間経ってからだろうと思ってたんですが案外早かった。
さて、おねーさんはどうするか?
残る彼らがサービスを良いものにしたいと思っているようにはとても見えない。
仮に思っているとしても彼らにはアイディアもセンスもない。
非難と批判は大好き。
こういう人と仕事をして面白かったためしがありません。

誰のせいとか云々はどうでもいいですけど、地位とかに関係なく真のコアメンバーをどれだけ大事に扱わなければいけないか、というのは、組織をどうのこうのする職位にある方は、真剣に考え、かつ行動できないといけませんね。
彼はまさに真のコアメンバーであり、すべてのプロジェクトにおけるコミュニケーションの中継点であり、要と不要をはっきりと仕分けするルータでありました。
一言で言うとスーパープレイヤーでした。彼がサービスの質の多くの部分をを担保していました。
彼のモチベーションや帰属意識や、ここに留まることを諦めさせてしまう数多のファクターを取り除くのが仕事だったはずの人がいるわけです。
罪深い。
おねーさんは優れたサービスがどう腐るのかをつぶさに眺めるいい機会を得たと考えることにして、ひょっとすると残り僅かな期間かもしれませんが、推移を見てみようと思っています。

サービスの質はある程度、属人的なものなのかもなと思えました。

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