うーん。
こだわりにこだわってクイジナートだとかを選んでいたわたしが、結局ティファールに落ち着いたというのはなかなか感慨深い。
家電選びでパナソニックやティファールは(全部のケースとはいわないけど)「まーこれでいっか、間違いない選択だし」ってポジションにあると思っている。
研究開発ちゃんとやってるし、よく売れていて、どれも70~90点の製品を出してくる。
尖った部分がほしいわけじゃなければこれでいい。
で、10年以上はブレンダーさわってきて一家言あるくらいのつもりでいたが、
「何買ったらいいっすか」
の回答はティファールです、でおしまい。
長い旅路だった。

ティファール ミキサー スムージー ジュース ハイパワー コンパクト スピード調節 4枚刃 ミックス & ドリンク

こいつ。
容器はプラ。軽くて取り回しがよく、あけしめが簡単。
なんと300Wある。180Wとかでノロノロ回しとるやつに比べると「スムージーってスムースなんだなー」って思い出したりしたわ。さいきんザラザラのスムージーもどき飲んでたわ。
ブレードが薄いチタン刃でできていて、よく切れそう。撹拌性能も悪くない。
容量が600mlなので今まで使ってきたやつと比べると小さめ。その分、初っ端から材料詰め込むとうまく回らない。材料少しと水をいれ、徐々に追加することでうまく回る(でも手間だな、とも思う)。

材料を追加で入れる都合上、蓋に付いてる穴はもう少し大きくてもよかったなー。
あと、回しっぱボタンはなかった。低速・高速の二種類あるボタンを押してるあいだだけ回る。なので、回してるあいだに他のことをやるのはできなくなった。せいぜい1分とかの話だからいいけど。

尖った部分ってほしかった?

わたし相当に条件色々つけてブレンダー買ってきた人です。
その実は厨ニと言うか、半可通というか、対して必要でもないこだわりだったのだなーと得心するに至ったわけだけども。

ガラスジャーじゃないと傷がつくじゃんとかはプラの利便性を前にしてもう言えない。傷くらい全然どうでもいいし、定期的に消毒すれば問題ない。つまり軽い運用で十分カバーできるし、なんなら消毒なんてガラス容器のときも(土台洗うときに)やってた。

蓋のあけしめが楽なのに慣れちゃうと、もうこだわりはどっか飛んでく。

パワー450Wいるかって、いると思ってたんだけど、この材料ならこのサイズまで細かくしよう、とかの目鼻がついたので、ブレードに頑張らせる割合が減った。

レビュー読んでて「全然細かくなんない!」とか書いてる人いるけどこれは難しくて。
ブレンダーは刃を回して粉々にするだけの機械だから、使う工夫はこっちがする道具なんだよね。で、たんに経験が浅くてでかいリンゴ放り込んで空回りさせてるのか、ブレードやジャーの形状、モーターに問題があるのかがレビューから読み取りにくい。

200Wだとちょっと厳しい時がある。300Wはかなりいいポイント。
わかる人はわかると思うんだけど、流体が増えると当たり判定的な話で細かく砕きにくいのね。空振りの時間が増えて、意味もなくまわず時間が増える。なので最初からある程度の大きさにしておくことでブレードの仕事が効率よくなるように工夫するの。

というわけでティファールを買いましょう

ブレンダー選びは、容量600mlが問題ないならティファールでいいす。スペック見比べたけど、容量以外の都合で考える場合、2万円までならこの機種が一番いいです。
いうてブレンダーの価格帯って1万円以下・2万以下・4~8万の世界なんで、2万以上出す気がない人なら大抵の人はこれになるはず。
むろん見た目気にいるかどうかとかは大事なんで、そういうとこの都合で他のをお探しの方はぜひそちらをどうぞ。
持ってる機械の見た目が気に入るかってだいじなんよ。多少ヘボいとこあっても、こっちの工夫で使う内に愛着でたりもするんだよ。

これ読んだ人がせめていい買い物できますように。
わしのブレンダー選びの旅は終わった。最後がここだとは思わなかったが、悪くはないな。