対空の話が続きます。
対空能力の改善に寄与するファクターはいくつかある(らしい)。

  • 対空のコマンド入力速度を向上させる
  • 上を見ることを意識する
  • 置きを振っている間に上を見る
  • 相手キャラの足元もしくは少し上を見る

どれかじゃなく全部解決してはじめて安定した対空が出る(んだろうなーと思っている)。

対空のコマンド入力速度を向上させる

入力もたもたしていると、見えてても落とせない。
大ボルトでも昇龍拳でもいいんだけど、出そうとしてから実際出るまでの時間を短縮できたら、単純に対空をするための余裕を確保できる。
さいきんは236の入力がかなり早くなったりはしていて、精度はひどいものの離し入力を使うといまのとこ最速で4フレで大ボルトを完成させることができている。
入力4F+発生7Fで10F(入力の最終フレームが発生と重なるので10F)。
ジャンプはたいてい全体45Fくらい。40F以降なんてほぼ地上なんで使える時間じゃないけど、たとえば20Fでジャンプに気づいて11Fで大ボルト出せたら、下りに差し掛かったあたりで捕らえることができる。

早い入力ができるようになってきてからの悩みだが、236の3がすっぽ抜けることが増えている。また、斜め下に入れてる状態からの大ボルトは136になったりして、これまた具合が良くない。
速度と精度をどちらも担保しなければいけない。

上を見ることを意識する

上を意識するのはかなりの難事。ただ飛んでくるだけのトレモなら落とせても、前ステやらを混ぜるとどうしても飛び以外の動作に目を持っていかれてしまい、上への注意を欠くという状態にすぐなってしまう。
正直、意識つってもよーという感があるしざっくりしすぎ(考え方であって方法じゃないというか)なので、ここは触れるだけにする。

置きを振っている間に上を見る

置きを振っている間に上を見るというのはなるほどそうかと思ったものだが、置き技の全体フレームなんてそんなに長くない。仮に2大Pを置いたとしても27F。そんなのぶんぶん押すわけにいかないので小Kとかが主になるはずだが、小Kの全体フレームは15Fだ。上を見ようかなと思う間に15Fなんて時間は過ぎ去ってしまう。
ただしこれは小K振るときは上を見るものだという意識付けというか、癖をつけていくことでできそうな気はする。見るぞー見るぞーじゃなくて自然とそうなってるのが理想かしら。

相手キャラの足元もしくは上を見る

飛びのモーションに反応できる視点を用意する。
目なんて無意識に動作する部品なのに、いったん意識的に使い、さらには無意識にできるようにするという話。ついこないだまで自キャラばっかり見てた人なので、負荷がかなり重たい。
気づくと自キャラのコマンド入力の行く末を目で追ってしまう。

また、なにもない空間を見ておく能力を培ったことがない。相手キャラの斜め上の空間を見ておき、そこにグラフィックが入ったら対空するという練習を始めたんだが辛い。普通じゃない疲れ方をする。
モニタと自分の位置関係に改善があったので、そもそも空中が視界にないですってとこからは脱却できている。見ようと思えば見られる環境にはなったので、黙々とやるだけだなという感じ。

この意識で対戦をすると、じつのとこ何もできないです。「いつなら上を見なくてもいいか」とかがわかってないから、必死に上だけ見てますでしょ。置きだの飛びだの、能動的な行動をするメモリが残ってない。
対戦相手からはろくにクラップも打ってこない消極的なやつという見え方をする。そうなると攻められる・上を見ていないといけない・でも横見ちゃう・その他諸々でオーバーフローして負けている。
勝ち負けはどうでもいいが、とくに相手がつまんそうなので申し訳ない。

余談:兵法の目付

対空の練習やらをしているとき、どうでもいいとこ細かく見てる気がするんだよなーと気づくことがあった。
相手が飛ぶかどうかを見るときに、相手キャラの顔がどうとかいう細かなとこにまで意識を張っておく必要はない。ないが、めっちゃよく見てない?って思ったの。
よく見えんのも問題なんじゃねえか。むしろ(メガネを外して)目をちょっと悪くして、細かいところが見えないからこそ逆に歩いたとか飛んだとか、動作そのものに注意を払えるんじゃないかと考えた。
んでこの試みはちょっとうまく行ってて、すこーし対空やりやすい気がしている。
よく見ないことでよく見るみたいなという表現でつぶやいてたら、友人が五輪書でとっくに書かれている話だと教えてくれた。

目の付ようは、大きに広くつくる目なり。
観見(かんけん)二つの事、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、ちかき所を遠く見る事、兵法の専(せん)なり。

敵の太刀をしり、いささか敵の太刀を見ずという事、兵法の大事なり。工夫あるべし。
目の玉うごかずして、両わきを見る事、肝要なり。
斯様の事、いそがしき時、にわかにはわきまえがたし。
この書付をおぼえ、常住この目付になりて、何事にも目付のかわらざる所、よくよく吟味あるべきものなり。

五輪書

教養なさすぎて知らなかった。1643年の著作だって。378年前。
言ってることがよく分かる。あたしは見の目が強すぎていて、観の目がない。全体像を見渡すことなく局所にとらわれているから勝てない。
まさにそうでっす。
展開が早くなって忙しくなると、この目付(目配り)を忘れがちだよなんてフォローまで書いてある。老人待たせて木刀でボコったヤバい奴という認識だったが改めんといかん。
彼に印税は入らないが、Kindleで五輪書を買った。

あとで高く跳ぶためにしゃがんでいる、という気持ち

こんなことやれなくても瞬間風速ではあるもののウルトラシルバーにまで上がれてしまったって点がまずかった。守備の甘い相手にたまたまあたって、勢いで投げ投げコマ投げって入れて勝つのが続くとこのレベル帯にはなってしまう。が、ゴールドには歯が立たぬ。
相手が攻めるモードになったときはたいてい負けているので、もともと基礎が何も備わっていない自覚はあった。
イチから出直しだなあってくらいの感覚です。
もしこれが土台になったなら、そんときはするっと上、いままでよりももっと上に行けんじゃないのかなという期待は大きいです。
上への不安を払拭できたなら、そんときこそ品の悪いじゃんけんぽんでガツガツ押して勝つことも選択肢の一つとして使えるわけだし、少なくとも今の画面の見え方とはだいぶちがうスト5になっているはず。

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