そう、酵母でパンを作るのは時期尚早と判断し、手を止めたあたくし。
が、よくよく考えればこっちはおまけで、自宅で酵母を育てることに興味を持ったきっかけは自家製シードルを作ってる人々のブログ記事を読んだことにあったのでした。
そうだった。
そして、パンの種は一向にふくらまなかったが、酵母ビンを開けた時の香りはまさに酒。葡萄酒ですら顔をしかめるヨメに嗅がせますと同じ顔をしたので間違いありません。アルコール発酵しています。
で、今度は酒を育てることにしました。
使うのは、パンでこそ失敗したもののリンゴをたっぷり食わせた酵母のみなさん。
#酒税法うんたらかんたらにつきアルコール度数は1%以下でうんたらかんたら。

まずはりんご100%のジュースを買ってきます。近所で売ってなかったので少し歩いてヨーカドーまで。
りんご100%ジュースくらいどこにでもあるだろと思ってましたが、そうでもありませんでした。多少高くても100%がいい、なんていう客は少ないということの良い証左です。30でも10でも無果汁でも安いりんごジュースがあればそれでいいんだと。だから第三のビールとかいろいろ変なものでも売れるんですなー。
#昔聞いた話じゃ、クイーンズ伊勢丹とかの高級スーパーでは高い順に売れるらしいので、客層によって購買行動はまったく別物になるのかもね。

が、こっちは酒を造るのであります。リンゴと砂糖水を合わせた何かで造るわけにはいかない。100じゃなきゃ困る。さらに香料なしのものを探しましたがさすがに無理がありました、そのへんは妥協。初戦だしこだわりすぎなのもいけません。
意気揚々とりんごジュースの瓶を持って帰り、ジュース少しを小瓶に移し、酵母液と混ぜあわせます。そんで放置。
保温器みたいなしゃれたものを持っていない我が家ですが、なんとかいい感じの場所を見つけてそこでぬくぬくと育てます。
数日後にビンを振りますと、蓋の隙間からシュワ!キタコレ。瓶内の泡の勢いも素晴らしい。
ビンが破裂しないように圧だけ抜いてやり、また数日放置。泡の勢いは未だ元気。そして瓶の底には白いオリが沈んでいます。増えておる。これは成功の予感。。。
これを、元のりんごジュースのビンに戻して、放置。

で、これがいま放置中なわけです。
もうどんなことになってくれるか楽しみで仕方なく、またこんだけ大きなビン(1リットルくらい)で作るということは、きっと膨大なオリの生産にも期待ができそう。
うまく出来たらたまりませんな。
これでたくさんオリができたら、こいつをパンに持って行くとかも企んでおります。
ビンの中の泡立ちが落ち着いてきたら、小瓶に分けて、二次発酵用の果糖(プライミングシュガーっていうらしい)をするという手順が待っています。

酸素があってもなくても生きることができ、酸素の有無で振る舞いを変えるというこの菌の特性は、調べれば調べるほど面白いものです。
コナこねて焼けばパンだと思ってましたが、なかなかどうして、科学ですよ。

アルコール1%うんたらかんたら:
アルコール度数1%未満しか作ってはいかんという酒税法のあり方には疑問を覚えますが今はコレがルール。仕方ない。
二次大戦中の大増税の際の負の遺産が、なんだって21世紀においてまで生き残っておるのか。一般家庭での酒造用の米を作付けする農家も出てくるかもよ。雇用創出じゃないの。ね。
無意味な規制でしめ上げるのやめて、あたしが家庭で蒸留酒作ってもOKくらいのかんじにして欲しいです!

One thought on “シードルを仕込む”

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