また本を積んだ
感想が「ね、やっぱロードレース見るのやめてよかった」になるんじゃないかとは思っているが、届いたら読んでみようとは思っている。
むかし自転車ロードレースを熱心に見ていた時代があるんだけど、私が見始めた頃がちょうど、ランス・アームストロングが追放されて大騒ぎやってたんだよね。
ご存知ない方も多いと思いますがロードレースのプロの世界はヤク漬けでありまして、対向するドーピング検査も苛烈を極めます。
そのへんのゴミみたいな文化の結晶と栄光の両方を手にしていた代表例が上の本の題材になっている人物だっつうことで、おすすめされたこともあり、軽々しくポチったわけであります。
私にとっては「好きだったけど嫌いになってしまった世界」なんで、もはやプロアマ問わずロードレース・ロードバイク界隈への感情は複雑なものがあります。
その辺の道でも、まわりが見えてないスピード中毒の自転車乗りもたくさんいてイメージ良くない。プロは年がら年中、事故だの落車だので怪我して、先天性の回復力でレースに戻る。
ファンもチームもオーガナイザーもそれを普通のこととして受け止め、意識の高いことを口だけ言ってなにも変えない。
ファンはコースにまで飛び出して「応援」することでレースの妨害をし、風物詩の一つとして見られている。接触事故が頻繁にある。
すごいのよ。まじでクズが多すぎる世界なんよ。
なんでクズだらけなん
でもこれは納得もできるところがある。
彼らは成果の為ならなんでも犠牲にする。なんでも。
そもそもエースをゴールに連れてくために、チームのメンバーがやる仕事って風よけなんだよね。エースが手にする栄光のため、残りの数人は体力とキャリア、莫大な時間をぜんぶ支払って達成する仕組みになってる。ときには故障したエースのバイクの代わりに自分のバイクを差し出すし、それを織り込んで体格が似たメンバーを配置することもある。
選手生命すら叩き売りしてるんだから、そんだけやるなら薬物くらい使うでしょうよ。
最適解なのは間違いないけど、わたしにとってそれは歪だし、見始めた頃から「醜悪だな」って感想がずっと抜けなかった。
なんというか、西洋人主導だとなんでもそうなるイメージはあるよなー。