手作りアケコンの話の続き。
前の記事でこさえていた枠は無事に底板もつき、さあ天板と合わせましょうというところまで進んだ。残念ながら枠の作り方に問題があり、歪んでしまっている。この枠ではダメだ。ちょっと見れば「歪んでますねw」とわかるし、平面に置いた際にカタカタ動く。

ポイか。またポイなのか。
では、いったんその次の工程をこの失敗作の枠でやってみることにする。
底板をつけ、真面目に研磨をしてみた。
底板に対しては、この枠の歪みが持っているテンションがずっと効いてしまい、長持ちしなさそうだと思えた。まあこいつはポイの判断で正しかった。

カルトナージュという手法

カルトナージュはフランスの伝統工芸で、紙の箱に布を貼って飾り、きれいな箱をつくりましょうというもの。そのへんの空き箱に手持ちの布を貼るとできるので、女の人がホビーでやってたりする。手軽だが、じっさいにやってみるとボンドの量とか繊細な部分もある。
どんな素材であれ、テクスチャの質感に塗り替えられるのが長所。

貼りたいのは、布を想定してない。革が良い。
革にはいくつかの悩ましい点がある。

  • 厚さ。好みの薄さを得るためにはカンナがけがいる。どこかでミスって傷めたらやり直し。
  • 貼り付け。ボンドで湿気を吸って伸縮するとしわになる。精度高い作業をやる自信がない。
  • サイズ。あたしの作っている箱のサイズは、手軽な工作用として売られている6デシ(30cm x 20cm)では足りない。より大きいサイズとなると150デシとかになってしまい、そんなフルサイズいらねえとなる。

革の質感がほしいのであって、革である必要はないな。
ということで合皮を探す。薄いし安いしサイズも大きいのあるし、まさかの糊つきまで売ってる。これでいいじゃん。

とりあえず合皮を貼る。作業中の写真は忘れた。

高級感が簡単に出る。
これ面白いなあ。箱の素材はやっすい杉と桐なんだけど、そんなことはぜんぜんわからない。シールを剥がして貼るだけで簡単だし、糊のつけ過ぎとかで発生する(らしい)様々の悩みとも無縁だ。
カルトナージュじたいは奥様が前にやってるのを見て知ってたんだけど、その彼女が興味深そうに見ていた。ボンド塗ってシワが出るとかが悩みだったらしい。

学びもあった。予想はしていたことだけど、箱表面の仕上げを手抜きした場合はそこが誇張されて現れる。ほんの少しの凹凸も許してもらえない。
この箱は捨てる前提で作業してたので、何箇所かに傷とか凹凸を残しながら合皮の貼付けを行い、やっぱりそうなりますよねという結果が得られた。

んじゃ、もっかい箱作ろう。

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