#この手の記事を書いたあとで禁煙に挫折するとすごくみっともないんですが書く
#禁煙成功のコツなどが書いてあるわけではありません
タバコ吸う人でしたのよ、さいきんまで。
1本も吸わなくなって、だいたい半年経ちました。
きっかけは降って湧いた肺炎でした。
タバコを吸おうとも思えなくなっていた約三週間、布団から出てみると強制的にではありますが三週間の禁煙ができていたわけです。三週間ということは7*3で21日間。
なんだかもったいなくなってしまい、さしあたり、吸わない日を増やし続けてみよう。
のらりくらりと吸わない日が一日ごとに一日ずつ増えていき、半年になりました。
おおすげえ。
いままでの輝かしい禁煙の成功歴は、最長は11ヶ月。11ヶ月続いたにもかかわらず、忘年会の席で撃沈いたしました。ああ。11ヶ月続いたのに。
なんで禁煙中の人に対してみんな異常に親切になるんだろうね。おまえだけ綺麗な空気を吸わせはしないぞみたいなことですかね。
むかし、同僚のタバコ仲間に大変お美しい女性がいらしたんですが、一本さし上げましょうかと言われて禁煙した旨を話すやいなや
「このヘタレが」
とか、マンガでしかなかなか聞かないセリフを頂戴したこともございました。
なまじお美しいだけにその迫力たるや尋常ならざるものがあり、この女を敵に回してはいかんという思いを新たにした記憶は、今でも鮮やかに刻み込まれておる次第です。
いまさら思い返しましたが屁なんかたれてないし。なにさ。
色々一気に断ち切っとく
環境は割とだいじです。なぜだいじかというと禁煙の失敗を環境のせいにできるからでありまして、つまり自分は悪く無いと言い逃れができる。できるとは言っても、それを言い聞かせる相手は自分でしかありませんので一人上手劇場にすぎません。
ちげえよおめえがわりーんだよこのヘタレが。
朝、珈琲屋にいくのをやめて水筒にお茶を持ち、お昼のあとの喫煙仲間との談笑から脱し、帰って地元駅について一本吸う習慣をやめ、ヨメと遊んで一服するかーの時にも吸わず(ヨメは目の前で吸います)、ってな生活を続けました。
抜けてきたかなと実感するのはまさに半年かなという気がしています。
もともと、買わない打たない人ですが、吸わなくなりました。ついでにいうとあんまり酒飲みでもないので飲みもしません。
一昔前なら「なんてつまらない人生」とかいう人もあったと思います。今の御時世でそれ言ったら時代錯誤も甚だしいけれど。
#もしかしてつまんない生き方してるのかなーと考えたことはあります
動作を禁止していること
特筆すべきことですが、ニコチンどうのこうのというよりは、つまり中毒症状が云々というよりは、たばこをやめる障害は動作にあるんだなと感じています。
お料理をしてて、10分煮こむだけ~ってときに、くるっと振り向いて灰皿を視界に入れる。
電車降りて駅を出て、はー今日も終わった、右手が胸ポケットのあたりに移動しようとする。
こういった動作に対して、
「そうじゃった、わしはもうタバコ吸えないんじゃった」
とガックリ意気消沈、わしは我慢期間なんじゃよと言い聞かせて生きる。
こーれは結構なストレスなんですね、普段慣れた動作を自ら禁止していて行えないのがストレスになる。
つい出る一言を封じること
「一本ちょうだい」
と一言すれば、ヨメが一本くれることはわかっています。
が、あたしのような意志薄弱なこんにゃく風情にこれは悪魔の囁きに等しい。一本が二本になり、三本になり、まもなく自分で一箱買うようになる。
一本たりとも、絶対に、もらうわけにはいかん!
ヨメに見られるとバツが悪いからどっかでタバコ買って一本だけ吸おうかなー
とか、
もう、
そういう思考をしている時点で、
お前はクズなんじゃー!!!!!!!!!!!!
フー
と、日々毎日、ほんとうに文字通り毎日言い聞かせ、やっとこ半年。
タバコを吸う人特有の動作(ライターや灰皿を探す、胸ポケットに手を伸ばすetc)を、さいきんやっとしなくなってきました。動作を禁止している状態に慣れてきた、かな。
禁煙自体も、こんだけ日数が続くとそれを切るのももったいなくなります。
続くといいなあ。
#自分でも意外ですが、自分の目の前でヨメがタバコを吸う事自体は、ストレスになっておりません。なんだろう不思議。不思議だし幸運なことだった。