トラブルよ起きてくれるなと念じつつ、ひとつずつ丁寧に終了させてゆくアプリケーションの数々。
引き出しにロックをかけ、忘れ物も無し。順調な滑り出しの予感。
「おつかれしたおさきにー」
「したー」
「したー」
・・・勝った。
エレベータホールへ向かう足取りも軽く。
しばし待つ。
ぽん、と音が鳴り開く扉。
楽しみダナーどんなことになってるかなパッチhトゥルルルルルル・・・
「・・・ハイ」
「あー良かった!ちょうど今ですね」
「ちょ」
エレベータの扉が閉まってゆくのを見るあたしの表情は半泣きだったかもしれません。
なんでこうなるのとめそめそ泣きながらデスクに戻り、キーボードをばたばた打つあたくし。
このノリだと明日「すいません風邪で^^」作戦は厳しいなぁ。
数刻。
「そろそろ夏だなあ・・・」
煌々と天高く輝く月の光を眺めつつ、妙な疲労感とともに地下鉄へ消えゆく22時。
ままならぬ。
ええいままならぬ。

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