箱をもう一度作った。何度目かは考えないことにする。
箱枠の作り方も変えた。今度こそ底板にビタでつくものができ、重畳。また、桐をやめてMDFを採用した。桐に比べたら重いが、しっかりしたいい素材だ。
ホムセンでは側板用のカットができない(店で頼む際、5cm以下のカットは嫌がられる)ので今後の悩みは継続するけど、とにかく底板の悩みは消失した。
ジグソー買って、それ用に真っ直ぐ切れる治具作るしかないかなあ。
いままでは全高を抑えるために枠の中に底板をはめ込んでいたのだけれど、それもいったんやめた。慣れていない作業で難しいことをやろうとしすぎていた。
今回はシンプルに、側板の下に貼り付けて終わりとしている。これではめ込み精度を追求する必要がなくなった。

いままでの失敗作をいじってみて、想定以上にボンドの接着が強いことがわかった。普通にグイグイいじっても壊れない。
壊れるときは接着箇所じゃなくてその周囲の木材が壊れる。

箱作って補強してカルトナージュ

ここに至るまでもいくつかの失敗とリカバリをしている。
失敗の一例としては丁番の取り付けがある。
側板が厚さ10mmの杉で天板が厚さ15mmのアカシア板という組み合わせだと、丁番を取り付けても杉が脆弱すぎて天板の重さを支えられない。取り付けてすぐにぐらつきはじめた。穴を貫通させてネジを通し、反対側に補強板を挟みナットで締めてみたが、杉の強度が上がったわけでもないので担保になっていない。
メンテ性やらを気取って開閉できる仕掛けを作ろうとしていたが、強度低下を招くやり方は一切やらないと決めた。
下の写真はその傷跡。アカシア板に空いた穴はボンドとともに爪楊枝を打ち込んで補修。箱側は若干アレなことになっているが、下の箱は近いうちに作り直すので気にしないことにする。ボンドつっこんでマジックで黒く塗って終わり。

ネジ穴が大きく緩んだときの処置として知られるやつ

底板はMDF。カルトナージュは無事に終わったが、側板の一部にミスがある。
持ち歩くことへの不安が拭いきれずヒヨってL字金具をつけた。四方にある謎のキューブは、丁番に変わる天板の取り付けに必要な土台。

輪ゴム張ってるのは、裏返しにしてもキューブの位置がわかるように

キューブはボンドを付けて昨晩から放置してある。これをさらに裏側からネジ止めする。マスキングテープでキューブ位置がわかるようにしておき、2本づつネジで止めた。丁番が失敗に終わったせいでこの方法を取ることになったため、カルトナージュの上にネジを付けざるを得ないのが残念なところ。

キューブ近くにある切り欠きはUSBケーブルを通すためのもの。もともとは開閉してケース内部にしまうことを想定してのものだったが仕方ない。茶色い金属光沢は10mmの銅テープ。側板の上部の全周に貼ってある。杉よりは丈夫だろうということで補強のつもり。
入れたL字金具だけど、役に立ちそうなイメージはない。土台の杉が弱いので、歪み始めたらネジがすぐ抜けそう。次回以降はつけないと思う。

鬼目ナット打ち込みと基板導入

鬼目ナットというものがあって、木にねじ込むとそれがネジ穴になるよというもの。家具でよく見かけるやつだ。
こいつの取り付けは木に穴を開けて六角レンチでねじ込むんだが、そんなトルクをかけるのにボンドだけでは不安だったので、裏側から木ねじをつけたというのが前の工程の理由。
MDFは丈夫な厚紙みたいなもんなんで、不安だった。

鬼目ナットつけて、配線して、

はいできた。さくっと飛ばしたがギボシ端子を一生カシメ続けた時間もあるので、ほんとは一ミリもさくっとしてない。

いったん完成

いったんというのは、作りの粗がめだったり、他のパーツで改善できたり、はてはボタン配置を変える必要があったりやらテーマが山積みで、こいつはとにかく「完成までこぎつける」のを主眼としたため。

取り掛かる前はこんなに苦労すると想定してなかった。ナメてた。途中ホムセンで見かけたスチールの箱を見て「これでいいんじゃ?」とつい思ったこともあった。
アルミの箱屋さんの見積もりが3万だったのもちょっと納得はしている。
が、人に3万渡して箱作ってもらうのと、3万なんてかわいいくらい材料と道具で金かかったけど、それでも自分でやるのとでは、やはり後者に値打ちがあったと感じている。

コスト

どんくらいかかったかを概算。

材料

木材:3000円
ネジなどの金具:2000円
ボタン(ゲーマーフィンガー):予備もコミで9000円?
三和ボタン:1000円
Brook基板:8000円
ワックスと刷毛の類:3000円
合皮:2000円
USBケーブル:1000円

合計で29000円。たけえ。

工具・道具

クランプたくさん:5000円
作業台:3000円
電動ドリル:9000円
ドリルビット・ホールソー(全部):10000円
糸鋸:600円
紙やすり:1000円
紙やすりのハンドル:1000円
電動サンダー:4000円
サンダー用のヤスリ:3000円
ノミ:1000円
差し金や定規:3000円

合計40600円。あれ、そんなにかかってたの!?お金使いすぎた!!!
ちなみに「買ったが失敗でゴミになった材料」「買わなくても済んだ諸々」がこの背後にたくさんある。あと送料。これもトータル1万は軽く超えるんじゃないか。
道具は資本になるのでいいけど、よくないけど、材料のとくにボタンと基板が高い。

ちなみにこの辺の出費を和らげるため、さいきんメルカリを使い始めた。持ってて使ってないあれこれを売って、補填している。いまのとこ4万くらいは売れたんで、この調子でトントンに持っていきたい。

基板、どっちを選ぶか問題

結論:AFB買いましょう
Brookでおそらく大抵の人が買うであろうコントローラ基板は、
PS4+ Audio Fighting Board(以下UFB)か
UNIVERSAL FIGHTING BOARD(以下AFB)
になるはず。
無線のやつとかZero-Pi(ラズパイ使ってんのかなあ)とかあるけど、まあまあ使わんだろと思う。無線のやつはアケコンの中にリチウムイオン電池とか自分で「いいものを選んで買って」収めることになるんで、怖くて無理じゃない? 素人が手を出してはいけないものランキングの上の方にいると思っているので、少なくともあたしは手が出ない。
ともかく余計なことしないで住むのが一番なんで、上の2つが選択肢だとしよう。

この辺の基板は千石電商で買うことになるだろうということですすめると、UFB(ピンヘッダのハンダ付け済)が11180円。PS4+ Audio Fighting Boardが8130円。
どっちも持ってる身からしますと、AFBでよかったです。対応している機器のリストを見て、ネオジオミニ使う用事ないなーとかならAFBでいい。

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