※政治宗教ガンダムの話はご法度だとわかっているが、日記なので噛みついてこないでほしい
仕事が暇な時期になってやること減ったので、横のモニタでZガンダムを観ている。
わたしはガンダムシリーズのファンじゃないし、ストーリーも世界観も全く興味ない。ズゴックかわいいね、ドムかっこいいねくらい。Zガンダムはドムでてこないのでなおさら観る意味がない。
世代なんでガンプラは買ってたよ。でも話には興味なかった。
先日、解説動画を見た
伊東ライフという人については詳しくないんだが、とにかくこの人の説明が恐ろしくわかりやすくて、そういうことならもう一回観てみようかな、となったのがきっかけでZガンダムを観ている。
登場人物や陣営の立ち位置、それぞれが何をしたくて何が相容れないのかを説明してくれてるのだが、全体感がわかるだけでもかなり役に立った。
というか、何かを伝えたくて描いている話だという認識で鑑賞したことがなかった。
あ、伝えたいことがあったんだ~、みたいな感じ。叫んで殴ってロボットが戦うアニメってくらいにしか思ってなかった。
そのうえでなお、作り手が伝えたいことに興味はないです。
ガンダムは初代、Z、ZZを観たことがある。あと逆襲のシャアと、0083?ポケットのなんとか?
わたしにとってのガンダム観は「不愉快なやつがひっきりなしに登場しては問題を起こす群像劇」というもの。
登場人物に魅力を感じないと受け付けない体質なもので、ガンダムとは致命的に相性が良くない。
いや人によっては魅力あるんだと思うけども。わたしにとっては皆無。
※興味ないのになんで観るのって話はあると思うんだが、生きてると見る機会が自動的に発生することもあんの。職場で話題になったり、嫁に勧められたりとかね。
サラの仇はぼくが取らなければならないんだ
作中でも抜けて不愉快度の高い人物がカツだ。「カツレツキッカにフラウボウ」って歌詞が電気GROOVEにあったのでぎりぎり覚えている。初代に出てた子どもだ。石野卓球には感謝している。
シロッコを撃とうとしたカツの斜線にサラが見事なインターセプトで身代わりになった次の話で、日課の無断出撃を決めたカツがカタパルトで口にしたセリフが見出しの「サラの仇は~」だ。
誰が撃ったかすら覚えていらっしゃらない。
いやわかるよ、シロッコに心酔したサラをみて、シロッコが惑わせたからこんなことにって背景はわかる。でも撃ったのはお前。
ただこんな話はガノタの皆さんが何億回も触れていることだろうから別にいいんだけど、ここでわたしはやっと「ガンダムの鑑賞方法」を理解した。
「戦争を通じて互いに不完全な人間同士がぶつかり合う群像劇」を観てると思ってたのよ。
パッと見はそうだと思うけど、わたしにとってのガンダムの正しい見え方は、もっと単純に「狂人コンテスト」だってとこに着地した途端にぜんぶがクリアになった。
皆さんどっかしら極端に欠損欠如を持った人格で登場してて、壊れかけ・壊れてるやつ・妄執・下半身駆動・死にたがり・重要な局面で選択を間違う係、等々それぞれが手持ちの欠点カードで殴り合うPvPの物語。
見た目まともだったりすると確定的に罠で、ぶっ壊れてる上に爆死して広範囲に汚染を撒くタイプだったりする。そのほうがより悲劇的な見え方になるし、監督氏の趣味なんだろう。
そいつの狂人カードを使い切ったら用済みだから、「成長」と称して憑き物が落ちてまともな人物になったり死んだりすることで盤面から退場する仕掛けになってる。
初代ガンダムでは毎週、新型モビルスーツがでては白いのに破壊されるという、ウルトラマンとか仮面ライダーみたいなことをずっとやってたじゃん。あの破壊の対象の一部が登場人物になったわけだ。
子供の頃は初代ガンダムを見ながら、ボコボコと新型の開発ばっかやって数揃えないのが敗因だよバカって思ってました。バブル期の日産かな。
Zガンダムは今47話まできててかなり終盤だと思うんだけど、このあとは心穏やかに観られるんじゃないか。
今度の登場人物はどんな壊れカードなのかな?って見方なら、これら以外のガンダムも観る気になれそうな気がする。
観終えた
なんか最後の方、もう1~2話ぶんくらい必要なボリュームを一気に詰め込んだ感がある。スピーディとも言えるし、事情とかあったのかもしれんけど。まあよい。
急にカミーユが壊れてさっと終わったのでびっくりした。
解説動画でそのような話はされてたし、わたし一回通しで観てるはずだったんだけど記憶にない。前見たときは不愉快の度が過ぎて途中で見るのをやめたのかもしんないな。
唐突に終わったのは、ZZって続編が決定されていた、とかもあるのかね。
とりあえず2年がかりで狂人コンテストをやったってことだから、続きも見てみよう。