要約:金で解決するのをやめて自分でアケコンのケースを作ることにしましたよという話。
棚作ったり箱作ったりすることに、昔から強いあこがれがあった。やりたいなあ、という気持ちは長いことくすぶっていた。
こういうのは怨念になりやすい。やったところで罪にも問われないし人を失望させるようなこともない。減るのは金だけ。なら、さっさと手を付けちゃうに限る。ずいぶん長いこと迷っていたけれど。
きっかけはとあるバッグを購入したことと、格ゲー老人会が秋葉原のeXefieldに行く機運が高まっていたこと。
あるバッグというのは
これ。Razerのキーボード用のかばん。キーボード用なのでちょうど純正のHitboxが入る。
純正のHitbox?もってないよ。
あたしの持ってるHitboxは公館快打の作ったやつで、いわゆる普通のアケコンサイズなので当然入らない。
これに入るアケコンほしい
ないことはわかっている。
これに収まるサイズの箱を探す
これもない。幅や奥行きはそこそこあるが、問題は厚み。件のバッグはキーボード用なので、厚みの限度は50mmくらい。そういう箱がまったくない。
ワンオフ作ってもらうとか
鉄やアルミ、木の箱を制作するいくつかの会社に問い合わせてみたが普通に3万とか返答が来て、これはこれで詰んでいる。
箱で3万ならhitbox買うほうがマシなんだもの。
hitboxはいいものなんだけど、あれはあれで困ることが一点ある。L3/R3ボタンがない。根暗トレモ野郎のあたしにとって、この2つのボタンがないのは致命的にダメだ。買って穴開ける?まさか。
本物を買えば3万、箱の製作頼めば3万、ホムセンで材料と道具揃えたってそのくらいの値段に落ち着くんじゃないの?
もちろん時間は使っちゃうけど、自分でアケコン作ったよって体験を得るほうが、価値が高そうに思えた。
もしかしたら遊んでる間に崩壊して酷いことになるかもしれないが、べつに深刻な事態ではない。
意図的に見積もりから除外しているが、Brookの基板で10,000円、ゲーマーフィンガーほかボタンひとそろいで10,000円くらいはかかる。
もっとメルカリでいろいろ売れてほしいものだ。
しょうがない作るかあー(棒
割とこの回答は最初から見えてたことではあるのだけれど、精度や堅牢性のある箱をいきなりあたしが作れるかというと怪しい。
自分のアケコンのことだし「まあいいか」と開き直れたのは、自分のほしい箱を求めるには相応のコストか、なんぼかのコストと手間を支払う必要があってとこについて得心できたからだった。
んでは要件をまとめる。
- 天板だけはまともなのにしたい。
- 天板以外はカルトナージュかなんかで覆っちゃうからやっすい材でいい、そこそこ丈夫で軽ければいい。
- 丁番で開け閉めできるようにしたい。
エクセルを方眼紙にして、どの長さで材を切るかのイメージを固め、土曜にいざ近所のホームセンターへ。
木材を買ってカットする程度のこともやったことがない。
また、木材にはとんと詳しくない。あるのは大航海時代Onlineで得た、船の材に適しているのかどうか的なやつだけだ。ググって特徴やらは頭に入れた。
チークとかを天板にしようとすると、集成材でも(天板だけで)4000円くらいは覚悟することになる。たけえ。
お店にはアカシアの集成材があった。2枚分たっぷり取れるサイズで900円。これでいこう。アカシアは食器で馴染みがあって、好きな木でもある。
残りをなにで賄うか。栂(ツガ)の細い板があった。設計の寸法ピッタリの45mm幅なのでこれにしてみる。
あとは底板。軽い板ならいい。いいぐあいのヒノキの板があったのでこれを選択。
オロオロしながら木材の購入とカット指定をし、素材を揃えた。
買い物は続く。
アケコンにはボタン穴が必要だ。穴を開けなくてはならないので、ドリルが必要だ。今まで何度も買おうとし、買うほどではないと購入を見送り続けた電動ドリル。
買うならマキタということだけ決まっている。父は看板屋をやっていたのだけれど、彼は常にマキタの電動工具とともにあった。電動工具といったらマキタなのである。
んで丁番、留め金、紙やすり、木工ボンド、塗料などなど必要なものをかごに入れていく。
前日にメルカリでなんか売れてたせいで気が大きくなっている。会計額はメルカリの売上を超えている気がする。
お買い物までで、今日のとこはおしまい。