ヒーホー!おねーさんです。
 女神転生IMAGINEをやってみました。
 メガテンといえば思い出すのは幾星霜の彼方、世の酸いも甘いもまだ知らぬ純真無垢なあの時代いやあたしはいまでも純真無垢ですけどなんかそういう感傷的なニュアンスすら思い起こさせるあの頃の、ふと手に取ったスーファミのカートリッジを思い出すわけであります。
 もともと東京の住人だということもあり、荻窪、吉祥寺、新宿などなど、知っているあの街がこんなことになっちゃってるという奇妙な感覚、初めて歩く世界にもかかわらず、あっちに行けばあの街があると知っている感覚。不思議でした。
 サイバーパンクではない、SFでもファンタジーでもない、いえ、恐らくそのどれもが少しずつ入り混じった、不思議な世界をかつて旅したことがありました。
 あたし真メガテン1がいちばんすきなのね。あの救いのない感じが、はっちゃけた舞台に無理のないストーリー、あまりに無機質なゆえに引き込まれてゆく演出の数々。少しずつ道を違え、狂っていく仲間の未来。
 こうして書いてるだけでも「またやろっかなあ」と思えちゃうあの世界。
 ……の、MMOがあるってえええ!?と驚いたのはいつの日だったか。
 ベータテスト初日に終了(サービスがでなくサービス内容が)のお知らせが2chを駆け巡り、やっちゃったかアトラスよと感慨深かったのも既に昔の話。
 自分では触れてもいなかったので、どのくらいクソゲーなんだよという興味もあいまってダウンロードしてみました。
 キャラの名前に半角が使えないとのことなので、つくったキャラの名前は「おねーさん」。ベタですいません。
 知り合いにあったらそれはそれで嫌だなあとか思いつつ、遊んでみました。
 以下インプレッション。
 「悪魔との会話」
 UOやったことある?あれのTameだった。ひたすら話しかけて判定でOKでれば仲魔になりますというような。おいおいおいおいおーい。なんじゃそれー。
 初期だとMPが12とかそんなもんなのね。で、会話一回にMP3使うのね。
 4回話しかけて仲魔になってくれるなんてことはまずないのね。
 実に実に、LV10までに仲魔になった悪魔は、ピクシーただ一匹でした。信じられん。
 (ちなみに有料課金アイテムでラブゲッチューつうのを使うと、問答無用で即仲魔にできるとかなんとか)
 それ以外は何やってたかというと、鉈だの拳銃だの振り回して悪魔狩り。
 駆け出しデビルバスターって厳しいのね。
 UOのTame同様、あるていど会話のスキルが上がってくる+MP回復アイテムを湯水の如く、でやっとこそれなりに捕まえられるようになってきました。
 いやはやしかし。
 「背景」
 すごくいいです。まさにあの世界。いやほんとにすばらしい。コンセプトアートを見事に表現しきっているといっていいと思います。
 音楽もね。
 「これはあそこの!」っていう、過去聴いたことのあるBGMがアレンジされて使われています。ひたひたと押し寄せる不安とハードさとを見事に伝えてくれるBGM、これは珠玉。
 とにかく見た目と音楽はべらぼうにいいのよ。あ音は3Dサウンドじゃないので、「ドコから何が来てるか」だけは分かりません。レーダーあるんだから見ろよ?ごもっとも。
 なんか鈍い音が断続的にしてるなとおもうと、ちょっと離れたところで誰かがハンマー振るってたりするの。で、それが右の音なのか左の音なのかさっぱり分からない。あれは違和感を感じるなあ。
 「アバター」
 えくぼとかじゃなくて。
 気になる見た目とかそういうの。造形とか割と良いです。普通にしゃれっ気ありのもあるし、いかにも戦闘ゲームっぽいのもあるし。
 ただ、わりとローポリゴン(ポリゴン数少なめ)に見えるのに、描画負荷はかなり高いみたい。描画じゃなくてCPU負荷かも。このへんは切り分けてないけど、都会に出ると重たいことがたびたびありました。
 普通RPGっていうと鎧着込んで大仰な武器持って、じゃないすか。シャツとスカートとかで拳銃持ってうろついちゃうあたりに、ちょっと奇妙なリアリティー感じたりして。
 あの服ちょっといいな、と思うと、有料課金アイテムだったりするあたりが商売うまいなあというかなんと言うか。
 まだ序盤しか見てないのですけど、高価な武器防具でも、すさまじい性能差があるようには見えません。プレイヤーの動き方次第で、安物装備でも生き抜けちゃいそうに見えます。実際どうなのかはわかんないし、さすがに初期装備だと限界見えてくるんだろうけど。
 「戦闘システム」
 一応、戦闘ゲーでありますからして出来は気になるところ。
 が。
 うーん。渋い。ちょっとこれは厳しい。
 とても、コンシューマゲームを長いことやってきた会社の製品とは思えないですよ。
 ソロでやってる分にはまだいいんですが、二人でパーティー組んで動いた時には、やりにくさが顕著に現れました。二人でこれだから、5人とかだと地獄を見るんじゃないかな。
 DOLだとターゲットの変更でTABキー押せばいいじゃない、ああいった分かりやすいUI(ユーザインタフェース)がないのね。基本クリック+ショートカットキーなのだけど、混みあったなかで誤射誤爆をしないようになるには、けっこうな熟練が要るのではないかしら。それぞれのエフェクトが派手なだけに、この点の難度はさらに上がります。
 加えて、召喚した仲魔の操作性。こちらも難。もうちょっとやり方あったろうに。
 「その他」
 いかにもRO出身ですよねって人種がたくさんいました。何で彼らって一目見ただけで見分けがつくんだろう。あ、いい意味で。
 ほかは思いついたらそのうち。
 「所感」
 もったいない、これに尽きる。
 FFもそうだった、DOLもそういうところがあるんだけど、最高といっていい素材を持っていながら調理に振るう腕が足りていないなと思わされるところがあちこちに散見されます。
 こんなもんでいいっしょ、って作っちゃった部分が多すぎる。よりにもよって、それが戦闘システムや仲魔のシステムだという点がまさに致命的。
 コンシューマのレベル上げ以上に、単純作業を強いられてる感を強く感じました。
 コンシューマ機のメガテンだとAUTOとかあったじゃない。恐ろしいスピードでぼこってオワリみたいな。さすがにあれはないのね。自然、のろのろと敵を釣ってーたたいてーってノリになる。
 さすがに戦闘メインにすえているゲームシステムだけに、そもおねーさんにあってないのねというのは多分にあるわけですが。それでもなんというかテンポの悪さは感じる。
 仲魔のシステムも、合体とかはきちんとしているみたい。雰囲気はとにかくいいの。すごくいいんだよ。
 しかし、とにかく操作性の悪さがかなり多くの部分を台無しに近い形でダメにしています。
 あーもったいないい
 映像  ★★★★★
 音楽  ★★★★★
 操作性 ★☆☆☆☆
 システム★☆☆☆☆
 自分が操るキャラとか振る舞いとか眺めているだけで楽しめるは楽しめるけど、ゲーム性という点で見るとだいぶ微妙。
 運営体質とかに関しては調べればいろいろ分かるだろうから、ここでは触れません。
 あたしが実際にやってみて感じた部分だけ書いたなり。
 あー。もったいない。もったいないよ。
 
 
ペギソもいます。
いますが・・・(名前はまんま「ペギソ」ではじめてみた)・・・
いかんせん戦闘とかがだめすぎるよ!世界と音楽はいいのに・・・
>あー。もったいない。もったいないよ。
もうまったくもってその通りだ!もったいないんじゃよ!