手首の痛みを訴えた先日ですが、勢いに任せて密林ポチした物が届きましたので軽くインプレでもしようかと思います。

ゲーマーさんや重度のインターネット依存の方はだいたい一度は付き合うことになるであろう手首の痛み、からの肘→二の腕→肩がしびれるダルい痛いコンボ。ずっとあっちのターン。
肩まで行くと本当にキツイので気をつけてほしい。肘でも相当つらいよ。骨飛び出てるのかと思ったもん。
で、こういうのを何とかすべく、あたしはマン-マシンインタフェースには人一倍の注意を払って生きているわけです。
さすがにトラックボールやエルゴキーボードにまでは手を出したことはないですが、あたしがキーボードやマウスにかけているコストを言って共感を得るケースがわりと少ないので、正直に言うと全くなかったので、お金使ってる方なんだろうと思う。
700円のマウスで普通に暮らせている人は、その丈夫な手首を褒めてあげてください。
あたしたぶん野球でピッチャーやったら、ピッチャーマウンドに立つか立たないかくらいで腕が故障するくらいガラスの関節なんです。ボール持ってなくてもイチロー見た瞬間に肩の粉砕骨折すると想う。ユンケルのCMとかマジ危険番組だから。
で、仕事でも家でもマウス使ってて姿勢もそんないいわけでもないので、手首の負担を減らすマウスの導入を、それも極端に負荷の減るやつを導入しようとなったわけです。
#体感的にはペンマウスはかなりいいんですがそれ以上に不便も多くてはかどらないですね
#ちなみに手首痛いから云々の流れは、忘れてましたが今まで幾度もやったことがありました

承前

あたしがどんなマウスを使っているかと、どんなユーザであるかを先にお伝えしておかないといけません。

  • あたしが女子高生である云々以前にガチで手が小さいです。ほんとに女の人並み。
  • 身長162cmくらい。164あったはずなんだが2cmどこいった。
  • 握力はかなり低いです。
  • 弱いです。
  • Diablo3やっててバネ指になりかけました。
  • マウスの切り返しは持ち上げる派です。
  • ゆえにマウスは軽いのが正義です。
  • ゆえに滅多なことでは無線マウスはノーサンキューです。
  • 主につまみ持ちをします。
  • マウスの操作の大半は指で操作し、肩や手首はほとんど働きません。
  • サンワサプライのioシリーズ(現scene fitシリーズ)は予備を大量購入し、メーカーにファンレター出すほど気に入っています。ふだん使いならこれがあたしの最高峰。
  • 名機と言われるロジのMX510は大きすぎ重すぎたゆえベンチ入りしています。
  • ゲーム用にはロジのM500(だと思う。ガワはこの形)をつかってます。これは良い製品とおもう。マウスホイールを左右に倒すことでもボタンの挙動ができるのがステキ過ぎます。
  • ゲーム用途でioを使わないのは、サイドボタンなどの機能を使いたかったからです。
  • 買って30分でポイしたマウスは数知れず。

こういうユーザがそれぞれの製品を触って、どう見えたかを書きます。
評価として星マークつけてますが、慣れていないという点も加味しているので当然ながら星は低めにつけています。マウス自体に慣れれば星はもっと増えるでしょう、ということです。

今回買ったマウス

マン-マシンインタフェースというのは慣れの要素も大きい品物でもありますので、ここで書き散らした内容が、後になって正でなかったとなる可能性もあります。
特に今回はクセの強い製品をわざわざ選んでいます(そのくらい手首のしびれが酷かったのよ)。
後日また、追記できることがあれば追記しようかと思います。

SANWA SUPPLY エルゴレーザーマウス MA-ERG3

おねーさんの評価:★★☆☆☆

キツめの斜角で持つマウス。見た感じはエルゴデザインのマウスをナナメに作りましたという感じ。
(今気づいたことですが)あたしはマウスを持ち上げるときに小指をマウスの下に潜らせるようにして持ち上げる癖があるようです。
このマウスは小指の辺りがゆるいスカートになっておりそれができないため、あたしの手とクセではマウスが持ち上がりませんw 左端だけを持ち上げ、傾けた状態で引きずる格好に。
また、やや重みがあります。あたしにかかると大抵のマウスは重いんですが。
掴み方も変わります。指でマウス全体を動かすのではなく、手首を使う持ち方になります。Windowsのダイアログなんかで出る「OK」「キャンセル」のボタンが小さいなと感じるくらい操作が大変。
手首での操作を脳味噌が覚えてくれれば多少変わるでしょう。FPSのゲーマーとかでも持ち方って千差万別らしいので。
全体的な作りは案外しっかりしており、手の大きさが普通の人であればいけるんでないかと思います。女の人や手の小さい人には向かないとおもう。
極めて微妙な話ですが、右手の側面が接地せずに浮くので、手の重量をデスクやマウスパッドに一部預けている人にとっては、手の自重が負担になりえます。あたしがそうでした。
書いてるとなんか凹んできますが、あたしゃどんだけヒヨワなんだ。
マウスのボタンはごくわずかに深め。そのつもりないのにクリックしちゃったとかは少なそうかな。

SANWA SUPPLY エルゴレーザーマウス MA-ERG5

おねーさんの評価:★★★☆☆

こっちは、より変態チックな見た目ですが、意外や意外、持った感じはこっちのほうが安定します。
ただし重量はこちらのほうが上。浮くであろう手首を支える手首置きスカートまで付属します。このスカートはあったほうが安定するのでマルです。手のひらが触れる部分はラバーちっくな質感+滑り止めが施されているため、ずり落ちるということはありません。
上の製品と同様、指での操作はムリで、手首を使うタイプと言えます。マウスそれ自体は幾分かつかみやすいので、持ち上げようと思えば不可能ではないかな。
あたしにとって極めて大きなポイントであった小指の挙動はOK。潜れます。潜れますが重いので持ち上がらず、左側だけ浮かせたナナメ引きずり方式での操作をすることに。

このマウスは一見大きいんですが、持ってみるとそうでもありません。じゃー手の小さい人用なのかというとそうではなく、大きくても小さくても持てる大雑把な作りになっているという方が当たっているかも。大雑把とかいうとサンワサプライのデザイナー怒るかもしれないけど、ボタンの配置や形、大きさなんかも含めてざっくりしています。手のサイズのカバー範囲は相当広いんじゃないかな。
これはプロダクトの方向性の一つとしては極めて正しいと思いますし、あたしはこれ印象いいです。
今回のあたしみたいな思い切った行動に打って出るといった挙動でないと手を出しそうにないへんてこなデザインは、この製品がそれほどのヒットにならんであろうという要素の一つになっちゃうとは思います。あまりにも異様だもの。パッケージ手にとって「うわ」って言いましたからねあたし。
が、見た目に反してこれは製品としては良いと思いますよ。
親指を置くところの上下(親指さん自身から見ると左右)に、戻る/進むボタンが配置されてます。まあおまけ程度だろうとおもいきやこのボタンの配置が絶妙で、押しやすいし使いでがあります。マウスのユーティリティーなんかでキーアサインしてあげると捗るかと思います。

持ち方についてもう少し。ボタンなどの形からしてこの向きで持つんであろう、みたいな素直なポジションでは少々辛かったので、上から少しナナメにかぶせるようにつかんでみますと安定しました。マウスの左右ボタンも、ボタンの左下から指をおいてる感じです。はっきりとナナメ。こういう持ち方も許容してくれちゃうざっくりさが良いんであろうと思います。たぶん手の重量を少し預けることができて楽なんだろう。

で、どうなったか

自宅のゲーム用に一個、職場用に一個というつもりで買った今回のマウスの配置は、
MA-ERG3(上の子):ちょっとあっちの方に座っててもらえるかな^^;
MA-ERG5(下の子):職場用
と相成りました。
職場での反応が極めて面白いことになった(これマウスなの!?etc)のは当然として、しばらく使ってみつつ、手首の症状緩和につながってくれればいいなあと思っております。
職場なら扇動やテイムやターゲッティングなどもする機会がありませんので、マウスのせいで死んだとかならずに済みますから導入しやすいですね。
自宅用のマウスはどうなったかというと、けっきょくM500が続投になりました。マウスパッドとの接地面がだいぶもうダメになってたり、塗装がアレなことになってたりするんだけど、目下これに変わる地位を獲得するマウスはおりませんでした。同型をまた買うかな。

ちょっと気になっているアイテム

変なもん見っけたんですよ。

Windows8みたいなパネル操作のOSに対しては、たしかに新しいタイプのデバイスが適しているかもしれんというアプローチ。なるほどー。
サイドボタンとかもなくゲーミングマウスとしては何一つ要件を満たせていませんが、プロダクトとしては大変に魅力を感じます。

むすびのことば

これらのマウスそのものにというわけではないんんですが、色々発見があって今回のマウス選びは勉強になりました。
自分の手のクセ、挙動、手や手首の重量をどこに預けていたかなど、気付かない点がたくさんあったのだと気付かされました。
あたし相当に注意深く物を選んでると思ってたんですが、自分がどういうクセを持っているかについてあまりに無知だったんだなーと。己を知らずして百戦するのは危うい。道理で今まで買い物に失敗がおかったわけだよと納得する始末です。
これでまた知見を得ました。次のマウス選びにこれが活きるわけよ。レベル上がったなー

追記(2012/12/17)

この記事の公開から4日しか経ってないですが、あたし書きためて予約投稿しているのでじつは2週間以上経過しています。
手首はまだ慣れません(-_-;
また、マウスを正確に動かそうとして手首が緊張するために、筋が云々はともかく手首周辺がとにかく疲れます。
指でマウスの移動をやる人はかなりのエージングを見込んだほうがよさそうです。
手首の負担に関してですが、痛めて以降たいへんに気を使うようになった+そんなに負荷の高い連続作業を普段しない、というのもあり、あんまり「このマウスのおかげじゃー!」とまでは実感ないのが正直なところ。
手のひらをふせない時間が長くなったのはたしかなんです。
「期待するほど劇的に違うわけではないが軽減はされているのではないか」
って感じかなあ。
あたしはもうしばらく使い続けるつもりです。

さらに追記(2013/01/11)

生まれて初めてマウス触った頃、どのくらいの期間で器用に扱えるようになったんだろう。たいした違和感もなく使っていた気がするんだけどそうでもないのかな。
この記事が最初に書かれたのは12月の頭ころです。公開日が違うのは書きためてた記事だから。
で、都合一ヶ月使った収穫が高レベルのストレスフル環境です。
無理なもんは無理かもしれんと思う。
すくなくとも図面を描くような仕事では普通のマウスに持ち替えた方がいい。他のどうでもいいような操作の時だけ使うことにする。痛みこそないものの、手首のボジションを維持するために筋肉が使われ続けていて、一日終わる頃には肘から先が腫れてるんじゃないかと思うほど重たく、どんよりしてる。
が、腱鞘炎の悩みの原因そのものの手首内側の筋に関してはたしかに負荷の大きな軽減を感じるという感じ。
良し悪しだなあ。

つーわけで最近は、このエルゴマウスと普通のマウス(サンワのio)両方がUSBポートにささっています。状況に応じて使い分け。

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