大航海時代というとKOEIのIPなわけですが、本家は有り物のアセット詰めたテキトウなのをたまに出して待望論を黙らせ、先がないことを態度で示している。
ある意味では誠実だと言っていい。
飢餓状態にすれば土でも食うでしょ、くらいに思われてるんだろう。ナメられてるよねえ。
三国志とかに比べて費用対効果が低すぎるからしゃーない。
で、フォロワーによる作品も出始めているのがここんとこの雰囲気で、ザグレス、セーリングエラ、イル・ドーらへんを私は買って遊んだりしているわけです。
今回はこのうち、イル・ドーの話。
ファンタジーかと思いきやちゃんとしてる
セーリングエラが硬派っぽい見た目なのに海洋ファンタジーだった(神とか出てくるんで)のとはまったく対象的に、ファンタジーっぽい世界観・登場キャラクターでいながら中身はちゃんと交易・冒険・海戦の3要素を抑えたゲームになっている。
UIに対する解釈が独特でクセがあるものの、いくつかポイントをおさえればちゃんと遊べる。
掲示板での問い合わせへのレスポンスも速いので、熱意を持って開発しているんだなということもよく分かる。
単純に好印象。
とにかく序盤がすんごいキツさで、大きな利益を得にくいし海戦で勝つのも難しい、陸上の冒険をするにもスキルが足りなくてクリアまで到達できない。
こうしたらいいかな、これならどうかな、って手探りの時期の体験がとても良いので、変に攻略情報とかを探さないほうが楽しめると思う。
先回りして知っちゃうと、後は作業になっちゃうからね。
これをじわじわと広げていき、やれることが増えていくと急激に自由度を得るって設計になっている。
最終的にはマジもんの無双になるけど、その状態がスタート直後の極貧と対になっているってわけだわな。
わたしは買った初日に操作性への違和感のせいでだいぶ怒っていたのだが、あーそういう操作系統にしたいのね?ってことが分かってきてからは機嫌よく遊んでいる。
一点不満はあって、造船のUIがわかりにくい点があるのだけれど、掲示板でこちらの感じていることを伝えられたので良しとしている。
味付けはそれぞれ異なる
イルドー以外に名前をあげた他の作品も、地図上で何をしたいのかがはっきりと違っていて、それぞれ個性がある。
じゃあどれがいいの?じゃねえんだよ。黙って全部買えば解決するでしょうが。
もっとも、「ぼくがやりたかった大航海時代4と違うー、やだー」みたいなタイプの人はやらないほうがいいとは思う。
違うゲームなんで。
大航海時代4クローンじゃないよ
直接的な模倣でもないのにクローンとか言う連中もいるけど、インスピレーションを受けた別物をクローンと言うのは事実上の蔑称だと思っている。
言葉を正しく使ってほしい。
余談だけどBallisticNGは正しくWipeoutのクローンだと思う。制作者が目指しているところがまさにそれだから。