かいりってよむんだよ。
ながくてたいくつだからよまなくっていいよ。ひとりごとだよ。
結論から書くと永遠に縮まることはないんだ。
ずっとずーっと、平行線なんだよ。
でも、遠くに走ってる平行な線を、ユーザの視界に納められるあたりにもってくることは、できる。
いつの世もお客さんはバカなのです。
わがままでぐうたらで学習コストを極端に憎み、基本的にはなにも覚えず学ばず、なにかをフィードバックしようなんて考えず、そのくせ居丈高で自分のことを神様かなんかだと思ってるのです。
いつの世も提供者はバカなのです。
使わせてやっていると増長し、広告くらいクリックしろよと言い、分かりもしねえのに知った風な口きくなよと思ってるのです。がたがたいうんじゃねえよって。高度なことやってんだから理解しろよって。
こういう関係はべつにこの例に限ったことじゃないけれど。
営業とエンジニア、上司と部下、あいつとこいつ、どこにでもあるんだ。
卑屈にすり寄らなくてもいいし、かといって無条件に突っぱねるでもないという距離感は、とても保つのが大変。
いつも考えていなければならないし、浮気なユーザの心をつなぎ止めておくには新しいことも考えないといけない。
しんどいのね。
もっと楽な方法がある。
お前のデータはこっちのもんだから文句言うなよ?
無料なんだから広告差し込んだっていいよな?
こんな技術導入してみたんだよ気に入るだろ?
規約に書いてあるんだからそういうことで。じゃ。
思考停止というやつです。少なくともあれこれ考えなきゃいけないタスクの膨大ないくつかはこれで削除できる。
そうだよね、いつも終電のがしてタクシーで帰ってるもんね。仕事減らさないと死んじゃうよね。
で、あんがいユーザはそんなの気にもとめないで使っちゃう。どうせ多少減ったって、次から次へと来るんだから。
なんも問題起きないの。その時点ではね。
考える、何かを出す、反応をすくい取る、これら一連の作業は、きちんと循環しきってこそ生きるのです。
大変だったぶん回っていた、それの一部を止めたらどうなるの?
オイルは濁り、粘性を増し、そのうち動かなくなる。テコ入れ大変だよ。いまさら錆びたギヤ磨くんですか。
だいたい考えるのやめちゃったんだから、ユーザが何考えてるのかなんてもう分からなくなってるんだよ。
で、おかしくなる。
聞いてるふりだけしてたんだって、みんな気づく。
ユーザはバカだけど鈍感ではないのです。
増長したってバーカって思ってたっていいのよ。そういうそぶり見せないくらいはできるわけで。
こまめな反応を返す、すこしだけこっちの裏側を見せてあげる、たまには困ってることをわざわざ開示して、意見をもらったり共感を得たり、とか。
「あ、こっちのことを考えようとはしてくれてるみたい?」
好かれる努力は大変だけど、このくらいならそんな大変じゃないんだけどな。
「そんなこと言われてもね、こんなあんな・・・」
担当者からこぼれ落ちるのは、いつもこんなせりふ。
だから、いけてないんだよ。
他にも大事なことがある?へえ。
コミュニティーは小さな小さなお山なのです。不思議とヒエラルキーができ、はじっこで内緒話するやつが湧き、ちょっとかき回すとキャーキャー言うけど、しばらくするとまたお喋りに興じてる。
お山の大将はえらそうだったり、面白いやつだったり、いくぶんか賢かったりする。
お山が嫌いになって真っ先に離れるのは、お山の大将たちです。子分にいろんなことを教え、伝え、かみ砕いていたひとたちがいなくなっていく。
お山全体の知能指数が、面白い度が、だんだん下がっていく。
気づいたら、ほんとのほんとにバカだけ残ってる。
なにもフィードバックがなくなって、はたと気づくんだ。
扱いやすいユーザだけ残ったけど、これおもろいの?
とうの昔に熱量を失った有象無象の集まりが?
おもろくなくなりそうな予兆がしたので、おねーさんは大将でもなんでもないけどお山を離れることにしましたとさ。
めでたしめでたし。
見ちゃいないと思うけど、まいみくのみなさまお先です。

One thought on “Mixiの騒ぎに見るユーザと提供側との乖離”

  1. MIXIは、元々加入する価値を見出せなかったから、
    放置してたんだよね。
    そしたら去年の改悪と今回のことで、
    手をつけなくて本当によかったと思った。

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