ジュースを食わせて菌類を飼う遊びは楽しいんですが、我が家の人口のうち、約半数が酒を飲みません(総人口2人)。あたしも滅多に飲まないんだけども。
二人で遊べる何かも導入したいと考えた結果、掲題の豆腐がいいんではないかという思いつきを得たわけです。
普段プログラマでございなどとインテリぶってはいますが、しょせんこの程度の脳内でございます。いやまあインテリぶったりはしてないよ。あたしの周りの人々は、一部の例外を除いて、あたしがそうとう重症のあんぽんたんであることをご存知です。あなたもいま覚えましたね。

で、豆腐の手順はどうなんだ。
豆を水で戻して砕く。
圧力鍋なんかで煮て、
濾して、
にがりで固める。食う。
シンプルだ。
温度管理やらが大変であるという事は書いてあるが、そんなもん菌だってパンだって同じことだ。いけるぞジョジョ。大好きなおからも一緒に生産されちゃう。目の前でできたおぼろ豆腐も食べられちゃう。
我が家の住人全員が豆腐は大好きでありますので、これで晴れてうまい豆腐が家でできちゃうなんてことになりますと、もうなんだかいろいろ楽しいわけであります。

というわけで思いついたが吉日、さきほど某楽天で手作り豆腐キットなるものを注文いたしました。楽しみなー。

ズゴック豆腐かっとこうかな。型になるじゃんね。あたしズゴック好きなのよ。いろいろ思い入れもあって。

おねーさんとシャア専用ズゴックの話

あたしブログでガンダムの話するとかほぼはじめてなんじゃないかと思います。
実際ストーリーとかまるで興味ないし知りもしないので、あたしにとってはカッコいいロボットが色々出てくるアニメという認識です。
子供の頃からズゴックが大好きです。
ギャンとザクレロもかっこいいと思っていた時代があります。当時のあたしが眼の前にいたら殴りたい。
ともかく、ズゴックが好きでした。
で、ガンプラのですね、シャア専用ズゴックが発売になる日というのがありまして、あたしは学校近くの文房具屋さんに朝から並んでおったわけです。
休みの日だったはずなので、おそらく日曜日。祝日だったのかもしれませんが覚えてません。
ガンプラを買うのに、文房具屋に出向き、朝から並ぶ時代であったというのはこの平成の世を考えますとすごく嘘っぽいしどこの田舎だよと言われかねませんが、これは帝都東京都練馬区の話です。

列に並びながら、顔見知りの子と、お目当てのガンプラの話をしていたように思います。シャアズゴを買おうという人は少数派でした。
あいつらなんにもわかってねえんだ。
さて、お店ではアクシデントはありませんでした。交通事故に合わぬよう、意地悪な人に目をつけられて奪われぬよう、最新の注意をもって帰宅し、箱を開けます。
ちゃんと、シャアズゴ用の塗料は揃えてありました。白と水色と紫を混ぜたりするんです。ドキドキしました。
あらかた組みあがり、さあ塗ろうという矢先に事件はありました。

父「それその赤いの(箱の絵)みたいに塗るのか」
私「うん」
父「ちょっと貸して」
私「」

父に貸したシャアズゴはしばらくお出かけとなり、父が家の端で何かをしていそうな佇まいですが、なんだかあたしは覗きに行くとダメな気がしたので、塗料の配合の紙なんかを眺めておりました。

しばらくすると父が戻ってきて、
父「はい」
あたしにズゴックのプラモをわたしました。
父「普通じゃつまんないだろ」

あたしがどんな返事をしたのかはもう記憶にありません。
あたしの手にあるのは、その日の朝から文房具屋さんに並んで買った、その日がまさに発売日であったシャア専用ズゴックのプラモではありませんでした。
テレビでは出てきたことのない紫色のズゴックでした。
プロトタイプらしく、あちこちに数字や黄色い三角などの、テスト機っぽいマーキングがペイントされておりました。
おおよそ、シャアの搭乗はなさそうな機体でありました。

父よ。量産型ズゴックなら既に売ってたんだよ。そっちでやってくれ。せっかくのシャア専用機をなんで赤じゃないプラモにすんだよ。
あたしは悲嘆に暮れました。シャア専用機がなんかちがうのになったと。

あたしの脳がぽかぽかしているのは昔からですので、数日もすると
「まあ、これはこれでアリなんではないか」
と考えるようになりました。世の中の親御さん、子どもの適応力は凄いんですよ。
あたしの少ない手持ちのプラモの中でも、その変なズゴックはお気に入りの一つであったように思います。お気に入りにでもなってくれなければ心の平衡を保てなかったのかもしれないと考えることもありますが、結果オーライだということで深く追求しないようにしております。
さて、あたしはこれ以降「ちょっと違う」ことは良いことだと信じる子どもとして成長してしまい、むやみにエキセントリックであることを重視しながら成長してしまいました。
マクドナルドで普通のハンバーガーを頼むのは敗北主義だと考える人間になりました。
カレー屋に行ったら最低ラインはカツカレーでありました。
男の子がゲームやって男キャラ選んだら、それはまっすぐに伸びた竹のような、なんの味わいもないプレイヤーであることを意味しました。

だから、私は、おねーさんになったのです。
ズゴックの話はおしまい。

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