パンのことばっか書いてるブログですが、閲覧者の大半はいまだにDiablo3の記事を探しに来ているというのがうちの実情でありまして、極めて色んな意味で書き手と読み手のマッチング性の欠落を認識しており申し訳ないと思う次第であります。

うちのブログでやや閲覧数が多いのが[訳]JAY WILSONの真実って記事なんですが、この記事がやっとこ過去のものというか大した意味も持たなくなる日が来たようです。

4亀の記事です。
Blizzardのジェイ・ウィルソン氏が「Diablo III」のゲームディレクターを退任へ。最新パッチ「1.0.7」開発スケジュールに影響なし via 4gamer

ほー?
なんで?ビジネス的には成功してるんじゃないの?Diabloシリーズのファンから多少、強い調子での非難は受けているけど。

背景

とおもいきや、
Access Accepted第356回:「Diablo III」のゲームディレクターが投稿した一通の謝罪文 via 4gamer
こんな記事も。
あれれれ。あたしアンテナ低くてこの話今知ったんですけど(半年遅れ!)、決定的にこれで嫌われちゃったという可能性もあるのかなあ。というかDiabloシリーズの生みの親に言っちゃったら致命傷になるわなあ。
ちなみにこの謝罪文云々の記事で一番笑ったのは

執拗に批判を繰り返すゲーマーを“トロール”と呼ぶことがあるが,

というくだり。
トロールww非常によく分かるw

本人はなんと言ってるか

なんとなーく読んだ:
(STICKY) SEVEN YEARS IN SANCTUARY(ジェイ・ウィルソンが退任のコメントを書いています)
エキサイト翻訳様とおしてザーッと読んで終わり。長いので訳すのはどっか英語得意なサイトがやるでしょう。
そもそもあそこの色使いがアレで、フォーラムとか見ると目にしましまが焼きつくんだよ。
ああしましまだ。つらい。

後任未定のDiablo3の明日はどっちだ

FF14みたいにイチから作りなおすとかをすることはなくていいし、次に来る人が優秀だといいですなー。
#大きな基盤できてるから、穏やかな性格の人が入れば済むんじゃないかな。
彼自身の手腕かは知らんけど、いちおうこんだけのセールス生み出して、いまだにフォーラムが超ガヤガヤして、パンのことばっか書いてるあたしんとこへ、毎日ひっきりなしに検索で到着する田舎もんが山ほどいることを考えると、ジェイ・ウィルソン個人の仕事そのものとしてはよくやったんだと思うんですけどね。

「Diablo IIIは発売から6週間で1000万本のセールス」なんだそうです。タイトルの七光り的セールスがあったことは疑いようもない事実だとしてもです。

きっとこういうアレでは、
「JWが優秀じゃなくてもチームが優秀ならうんたらかんたら」
「Diabloというタイトルへの期待度がうんたらかんたら」
といった話も聞こえてきましょうが、馬鹿かとあたしはいいたい。そういうの全部ひっくるめて、少なくとも表面上うまくいっててセールスも出てたら、それはリーダーの功績としていいんだよ。
(仮に)彼の経歴がアレでも、(仮に)性格や発言がクソでも、プロジェクトを成功に導いたのは事実ですし、その一点を以って彼は優秀なプロデューサーであったと言えます。
#たとえば優秀なスポーツ選手や素晴らしい歌手が、同時にいい人である必要をあたしは感じていません。武道家とかは人格者であってほしいとは思いますが。同様に、プロデューサーとしての彼がDiabloシリーズの生みの親に対して敬意を持っていようといなかろうと、ゲームをプレイすること自体にそれは関係ないとあたしは考えています。

そもそもBlizzard Northの元メンバーがほぼいないとかいう異常な風景でプロジェクトが進んでいる事自体に寒気を覚えなければいかんのは相変わらずで、戻ってくることはないだろうし、その元Northの皆さんが手がけているタイトルもなんだか微妙な感じなので、もうほんとDiabloの系譜はいまの鰤さんとこに期待をする他ないわけであります。
ちなみにSouthはRTSかなんかが得意な人々だったはずで、同じ会社名貼っつけてますが毛色が違います。
思い出した時にやって、あーやっぱおもしれえなあーって言えるようになってて欲しいものです。
おつかれっしたJW。あたしもJWのポストに寄せられたコメントで覚えた英語でアレしとこう。
Jay, Best of luck in the future.

DEVELOPMENT HELLのボスどうすんの?

「JAY WILSON resigned from D3 project.」への3件のフィードバック

  1. 記事を楽しませて読ませて頂きました。
    日本とアメリカの文化の違いに、ブランド(個人、企業両方)の影響力があります。
    日本ではTALESOFシリーズの内、幾つかが糞ゲーと言われても、同じ製作会社では売れる…と言うのがブランド力ですね。逆にどんな良いゲームでも知名度が無いと売れない事が多いです。(ZOEアヌビス、ゼノなど)
    アメリカではブランド力とは良い人材が揃っている証明の様なものなのです。アメリカでは三年で転職なんて当然です。個人のブランド/キャリアを育てるのですから、ひとつの会社にいては意味が無いからです。しかし、良い企業や成長し続ける企業であれば、自身のブランド/キャリアの足しになるので、良い人材が集まり、残るのです。そして、ブランド力がなくなると、面白いゲームを作るために人材がいなくなる=つまり、糞ゲー制作会社になるわけです。

    この事を頭に入れて考えてみてください。今回のウィルソンさんの失敗はDIABLOIIでBLIZZARDを好きになって、入社した優秀な人材と、今後入社するかもしれなかった人材を他の企業に流出させてしまったわけです。人材という企業にとって一番大切なリソースを壊してしまった、ウィルソンさんは決してBLIZZARDにとって良い人材ではなかったと思います。まぁ、短期での成功により、資産とファンドが増えたので・・・今後のゲームに期待です。(アメリカではWOWはもう、落ち目です)

  2. GotTheCowさん

    おねーさんです。
    こんな場末に足を運んでいただいたことと、自分に抜け落ちていた視野を与えていただけたことに感謝します。

    >BLIZZARDを好きになって、入社した優秀な人材と、今後入社するかもしれなかった人材を他の企業に流出させてしまった

    このくだりは、言われてみれば本当にそのとおりです。
    WOWやDiabloなど、メーカー/ユーザ双方の狂信(いい表現ではないでしょうが、あたしはアレを狂信だと思っています)で成り立っているサービスにとって、ここを損じてしまってはたしかに未来を危うくしますね。
    また、そのシリーズの生みの親をコケにしたという点が、あたしが当初考えていたよりも大きな問題をはらんでおり、自己責任ではあるけれどもJW自身の未来をも損なったことになるのだなーと考えさせられました。
    慧眼恐れ入ります。ちょっと頭良くなった感じで気持ちが良いです。

    しかしなんですね、あたしは九州以外の海外を知りませんが、スターでない普通の人にとって、個人のブランドが重要視されてしまうアメリカというところは生きづらくないんですかね。
    イケイケで進む間はともかく、ふっと息を抜いた瞬間が怖い国だなーと考えさせられてしまいます。
    平和ボケだっつうたらたしかにそうなんですけれども。

    アヌビスってなんだ?とおもってググったら、懐かしい、コレ持ってましたw
    パッケージがかっこよかったのでジャケ買いしたものの、難しくて放り出したんでした。名作だったっぽいみたいで評価高いですね。もったいないことしたかなあ。

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