サルミアッキ

この単語をみてなんだそれと思うような方は、まずもってこんな場末まで来ることはないであろうから、いちいち説明はしない。
フィンランドというと

といったキーワードが浮かぶ国です。おや、意外にいろいろある。
で、上記にあげてないがフィンランドの誇る、世界でもまずいことで有名なお菓子(現地人はこれをまずいと思っていないらしい)がサルミアッキであります。まあ知ってるよね。
同僚が彼の地に旅行にいきまして、おみやげにとこれを買ってきたようです。あたしも一粒もらいました。
まずいんだー。
ほんとにまずいんだなあこれ。
噂はほんとうでした。
salmiak
ねえ君、まずいもの食べたことあるかい。
カネ払ってこの味はねえよ、じゃあないよ。金とかそういう地平抜きで、相対的にでなく、ピュアにまずいもの。
君はどうだか知らないがあたしはある。目がさめるようなまずいものってのが世界にはある。正確にはあたし九州以外の海外行ったことないから日本に限定した「世界」でしかないけれども、ある。
まずいものを食べるときは目が覚めるという経験を得ていたので、あたしはサルミアッキを口にした時も目がさめるんだと思っていたんだが、そうではなかった。今回に限っては。
それは、どんよりとまずい味をしていて、厚く垂れこめた茶色の雲が遥か遠くまで広がる生ぬるい夕暮れみたいな、ひたすら淡々となんの感動もなくショックもなくただまずいといった趣なのです。
オシロスコープで不味い度の計測をしたなら、わずかに波打つかどうかの、ひたすらただ真っ直ぐな不味いグラフが描かれたことだろうと思う。

イギリス人を始めとする、地球の北の方の人間の味覚をあたしはまるで完全に信用していないのではありますが、いや実のところ日本人以外の味覚なんてまるっきりあてにならないと思っているのが正直な所ではありますが、リコリスの風味を「おいしい」と感じられる背景を想像するには、あたしの感性や脳はあまりにも脆弱に過ぎます。
繰り返しますが現地じゃこれが「美味しい味」としてポピュラーだというんですよ。
日本人でよかった。ほんとによかった。


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